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新居関所[ 名所・旧跡 ]

静岡県湖西市

幕府直轄の関所、日本で唯一建物が現存
江戸時代、幕府は江戸を守るために、全国53か所に検問所である、関を設け『入り鉄砲と出女』を取り締まりました。
入り鉄砲とは、江戸に鉄砲などの武器が持ち込まれること。出女とは、江戸に人質にとして住まわせていた各大名の妻子が国に逃れることです。
浜名湖の今切口にあった新居の関所は、箱根と並び、当時の五街道のなかでも最も交通量の多かった東海道の最大の要所。1600年に徳川家康によって設置され、以降約100年間、幕府直轄の関所として、最高の警備体制が敷かれていました。
新居の関所は、とくに女性に対しての取り締まりが厳しく、『出女』はもちろん、この関所に限っては江戸へ向かう『入り女』にも、通行手形が必要でした。荷物や身柄の検査も、徹底的に行なわれました。そのため、男装して関所を抜けようとする女性も多く、関所には性別調べを専門に行う「女改め」と呼ばれる女性も常駐していました。
現在、新居関所跡に残っている『面番所』は、日本で唯一現存する関所の建物です。1854年の地震でそれまでの建物が倒壊したあと、1858年までに再建されたもので、国指定の特別史跡に指定されています。
また、高札場や大御門も復元されており、人形が配され、当時の様子を見ることができます。また、関所内に配備された数々の武具は、規則に従わない者を武力で取り締まるためのものであり、通行者を萎縮させる目的もあったそうです。
隣接する関所史料館には、江戸時代の交通や関所ゆかりの資料、新居町の歴史に関する史料を常設展示しています。また、企画展やイベントも開催しています。

案内情報

  • 名称
    新居関所
  • 住所
    静岡県湖西市新居町新居1227-5
  • 電話
    053-594-3615

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