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増善寺[ 神社・仏閣 ]

静岡県静岡市

安倍七観音のひとつ
増善寺は家康公(竹千代)が、今川義元の人質時代に増善寺の等膳和尚(宗珊ともいう)とは岡崎時代から顔見知りということもあり、人質の身をよく理解してくれた等膳和尚を特別に慕ってよくこのお寺を訪れたといいます。
ある日のこと、竹千代が増善寺を訪れ参道で鳥を捕っていると、村人が竹千代に向かって「この寺は殺生禁断の寺だ。殺生するとはけしからん」と言って罵りました。 竹千代は等膳和尚にこのことを告げると、和尚からも「むやみに鳥類を殺生することは仏の道に背くもの」として説教されたといいます。この時に竹千代は、「自分は父親の葬儀にも墓参りすることなく、駿府に人質に来たため一度でもいいから岡崎に墓参りに行きたい」と告げたといいます。このことを聞いた和尚は、竹千代のためにひそかに墓参を実現させたことが寺の記録に記されています。その道案内をしたのが、広野の未知家であり竹千代は持舟の港から密かに岡崎に向かって無事帰途に着きました。
等膳和尚はこの縁によって可睡斎の住職となり、駿河・遠江領内の曹洞宗を統括する「僧録」の位を得たという(『可睡斎文書』)。この縁から増善寺には、家康公ゆかりの天目茶碗・団扇・火縄銃などが寺宝として伝わっています。

案内情報

  • 名称
    増善寺
  • 住所
    静岡県静岡市葵区慈悲尾302
  • 電話
    054-278-6333

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